2008年02月22日

モノをつくる楽しさ

モノをつくる楽しさ

モノをつくる楽しさ。

今週、とある不動産会社の社長さんと長い事お話しをしていました。
職人上がり、60代のおっちゃんが言うには、
「最近はモノをつくる楽しさが不足している。昔はオモチャでも何でもまずは作るところから始まったんや。」

「作って楽しい、遊んで楽しい。いわば一石二鳥やった...けど今の子供らはかわいそうや。すでにつくられたオモチャで遊んでいるから、遊ぶ楽しさしか知らない。」

なるほど と思いました。
モノをつくる楽しさ

昔、ラマ層達が色の付いた砂を何週間も掛けて丁寧に床に置き、絵を描いているのを見たことがあります。
この世のものとは思えないような芸術でした。
彼らはそれが完成すると、すぐさまそれらの砂を川に流してしまいました。

何のためらいもなく、です。

それが作る楽しさだけの世界なのかどうかはわかりません。
もしかしたら 諸行無常の精神を解くための修行だったのかも知れません。

つくる楽しさ、そして完成されたものを消費する楽しさ...これらのバランスが壊れるのは恐ろしい事かもしれません。




Posted by 着物リフォームの里内呉服店 at 12:03
この記事へのコメント
はじめまして。
滋賀咲く「新着ブログ」を見ておじゃましました。
昔々、立体裁断を習ったことがありましたので
写真を見て、とても懐かしくなりました。

当時、着物の色・柄が好きで
着物の生地で洋服を作ったこともありましたが・・・

つくる楽しさ・・すっかり忘れてしまっていました。反省です。。
ラマ僧さんの砂の絵のお話、興味深く読ませていただきました。
Posted by nyawa at 2008年02月22日 12:39
nyawa さん:

はじめまして。 コメントありがとうございます。

今日は風が強いですね。
ちょうど今しがた栗東でも雪がチラついてきました。

立体裁断は奥が深くて難しい世界ですね。
なかなかすぐにはマスターできなさそうです。

着物の色・柄って何か良いと僕も思います。
同感です。

確かにつくる事って楽しいですけど、現代人にとっては時間投資がなかなか難しいですよね。

チベットは中国政府ともめていて、大変らしいですよ。
彼らもまた、以前から培ってきた独自の文化を失うかもしれない危機感に常にさらされているらしいです。

では。良い週末を。
Posted by satouchi at 2008年02月23日 16:11